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OKAMOTOLYNN

西本倫

そして、

★この作品は、デジタル配信用に再編集を行ったものです。

pryNull

P.DARKNDSS

日本語

す。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。

第6章「今宵われら彼を奪う

クルク

ツクルク

オーシ

いらっしり

オーシー

ふぅ...

オーシールクルク

極黒のブリュンヒルデの

オーシールクルク

誰もいない

天文台...

ちょっと

前までは

これが普通

だったのにな

...

ヴァルキュリアの

事件から

一か月が経った

あの時

数多くの人々が

死に...

そして

この天文台からも

魔法使いたちは

いなくなった

なのに...

おかしな

もんだ

ここに

魔法使いたちが

いたのはほんの

一か月ちょっとの

間だけで...

それまでは

ずっとこうして

1人で天体観測

していたのに..

今は

どうしてこんなに

空虚なんだ...

ブリュンヒル

ミーン

プロログロロロゴロの

ヴァルキュリアが

この街を

破壊してからの

一か月で

捜索活動は

一通り終わり

街は復興を

始めていた

最初は

とてつもなく

異常だった

この街の状況にも

一か月で人々は

慣れてしまった

テレビでは

この出来事を

重大ニュースとして

報道し続けて

いたが...

今ではもう

別の事件に

トップを

譲っている

きっとこうして

事件は風化して

いくんだろう

そして

生き残った人たちは

みんな

元の生活に戻るため

「役頭」に邁進していた

まるで

思い出したくない

記憶を消そうと

するかのように

でも

この公園は...

「爆心地」を

一望できる

スポットとして

観光客が絶えず

訪れていた

もういい

だろう

このくらい

待てば...

十分だ

ねぇ

どう考えても

おかしいわよね

これが

放弾輸送中の

事故だなんて

普通の爆弾が

いくら誘爆した

ところで

こんなことになる?

だが他に

説明も付かねぇ

だろう

魔法使いが作った

反物質による

爆発だなんて...

戦術核だって

まき散らす

放射線は

この程度じゃ

済まないぞ

言っても

信じてもらえる

わけないしな...

.....

さて...と

そろそろ

迎えに行くかな

噂を

聞かない?

噂?

V機関の

ことよ

極黒のブリュンヒルデ0

......

それだけは

本気で止めとけ

V機関を追った

向こう見ずな記者が

何人も失踪したり

不審死に陥っている

恐らく

公権力絡みだ

警察は全く

取り合わない

これだけの人が

死んだのに

見て見ぬふりを

するわけ?

アホか

おれたち記者は

趣味や正義感で

取材してるんじゃ

ない

それが

仕事だからだ

生活のため

だからだ

社会悪を

暴くとかの建前に

自分が毒されて

どうする?

そもそも

V機関が絡んで

いる証拠なんて

何もないんだ

命を賭ける

意味もない

......

はぁあ...

どこかに

V機関につながる

人聞いないかなぁ...

そして

魔法使いたちは

今...

戻ったぞー

おかえり

村上

どうやった!?

ああ

まぁ

なにも問題

なかったよ

用心して

あれから

一か月間

様子を

見たけど...

天文台には

誰も来なかったし

監視されている

様子もなかった

だから

天文台に

魔法使いたちが

集まっていたことは

九のところで

情報が止まっていたと

考えていい

だったら...

そうだな

もう外に出ても

大丈夫だろう

やったー!!

もうこんな

辛気くさいところで

ずっと閉じこもって

やんでも

ええんやな!!

それが人の好意で

匿われていた

人間の

言うことか?

なら早く

ここを出て

天文台へ

戻ってくれ

こんな乳臭い

小娘どもが

この家にいるのは

もう我慢ならん

やかましわ!!

こっちかて毎日

あんたの顔見んの

うんざり

やったんや!!

カズミ

そんなこと

言っちゃ

失礼でしょ?

そうだよ

そのメガネは

ともかく

都さんには

色々お世話に

なったからね

まぁまぁ

私には

気遣いなく

最初の契約とは

大きく違う

人数なので

ちゃんと違約金と

特別給金を

いただいてます

から...

そう...

カズミも

初菜も...

だけど初菜は

自分の魔法で

復活し...

九の隠れ家の

地下でヴァル

キュリアに

殺されて

いたそうだ

その後にカズミを

生き返らせた

おかげで

2人はなんとか

死なずにすんだんだ

でも蘇生の魔法を

使ったせいで

初菜はまた

ドロドロになり:

カズミは

脱いだ服に溶けた

初菜を詰め込んで

命からがら脱出した

鎮死剤の合成方法は

ヘクセンヤクトの

運中が言うとおり、

パスワードを

入力した端末に

表示された

それを元に

小五郎の研究室で

合成してもらったから

鎮死剤切れによる

命の危険はもうない

絶対に無理やと

思ってたけど...

小鳥も...

ブリュンと

来週からの

新学期...

ホンマに学校へ

行けるんやな

...

ああ

行きたかった

やろうに...

言い方は悪いが

魔法使いたちは

仲間が死ぬことに

慣れている

だから

誰かが死んでも

その悲しみを

口にしないという

約束があるようだった

それでも

やっぱり...

小鳥は

みんなにとって

特別な存在

だったんだ

そして

あれから

一か月が経ったのに...

力を使いすぎた為に

失ってしまった

黒羽の記憶はもう

戻ることはなかった

あんたたち

毎日こんな

きつい階段

上ってたわけ?

はぁ..

はぁ...

あんたが体力

なさ過ぎなんや

体鍛えやんと

あかんで

はぁ..

カズミだって

息が絶え絶え

じゃないか

ドアが

直ってる

ああ

学校に申請して

直して

もらったんだ

はぁ~~~

ひっさしぶり

やなぁ!!

なーんか

散らかってて

男所帯って

感じよね...

.....

悪かったよ

お前は

何して

るんだ?

別にもう

寝てなくて

いいだろ

いや...

何となく

癖で...

後で

掃除

しなくっちゃ

...

黒羽

何か

思い出したか?

...

そうか

別になにも

無理よ

寧子は別に何かの

ショックで記憶喪失に

なったわけじゃない

力の使いすぎで

記憶がイレース

されてしまったの

村上のことにしろ

私たちのことにしろ

もう何かを思い出す

ことなんてないわ

...

ハーネストの

一番上のボタンを

押したら

また記憶が

戻るかも

しれないよ

でも...

99パーセント

死ぬんだっけ?

奇跡は2回も

起きるかな?

この

ドS女が!

明日から

2学期や

まさかホンマに

また学校へ

行けるやなんてな...

終業式の時は...

とても

そんなこと

考えられん

かったのに...

私らが

こんな幸せで

ええんやろうか...

絶対

死んでると

思ったのに..

ホンマ...

夢のようやで...

魔法使いのせいで...

あんなに

沢山の人が

死んだん

やのにな...

そんなの

関係あるか

魔法使い

だからって

連帯責任を

感じる

必要はない

あの事件の

全ての原因は

ヴィンガルフであり

ヴァルキュリアに

あるんだ

お前たちは

むしろ

被害者じゃないか

学校くらい

気にせず

行けばいい

今までこいつらは

常に生命の危機に

さらされながら

生きてきた

でも今は少なくとも

薬切れの心配はないし

薬を手に入れるために

危険を冒す必要もない

だから

やっと...

それじゃ

私...

生きることに

希望を持っても

ええんやな...

生きるため

目的を...

持って

ええんやな...

当たり前だ

なら村上

ん?

早速2人で

Hしようや

ないか!!

はぁ!?

それが私の生きる

希望なんや!!

下の部屋の

布団に入ろ!!!

ちょっ...

なんなんだ

お前は!!

交尾や

交尾!!

切り替え

早すぎ

だろ!!

お前に

恥じらいとか

奥ゆかしさ

とかは

ないのか!!

こっちかて

恥を忍んで

ストレートに

迫ってるんや!!!

ちょっ...!!

舐めるな!!

笑わせんな

アホ!!!

自分の鈍感

棚に上げて

人に奥ゆかしさ

求めんな!!

黒羽!!

お前

マジでそれは

やめろ!!

私じゃない

私じゃない!!

うおっ!!

お前だよ!!

あんたホンマに

記憶なくしてん

のか!?

やっとること

前とおんなじ

やで!!

なくしてる

わよ!!!

なくしてる

なくしてる!!

ホンマ

かいな!!

もう!!

ちょっと外に

出てくる!!

ったく...

なんなんや

あいつは...

.....

薬の心配は

なくなった

けど...

もう一つ

不安なことが

ある

銀死剤を飲んで

生き延びている限り

ドラシルは体の中で

成長しているの

このままだと

解卵して

人の形もなく

魔女ですらない

完全な化け物に

なる

ただ人を

喰うだけの

怪物よ

.....

もし

こいつらか

孵卵して...

人を殺し

始めたら

おれは

どうすれば

いいんだ...

また

イジェクト

するのか?

小鳥

みたいに..

.....

私のブリュンヒルデ0

寧子!!

なによ

もう!!

仕方ない

じゃない!!

勝手に魔法が

出ちゃうん

だから!!

ちょっと

待って

くれるか!!

あんたには..

はぁ...

はぁ..

ーっ

言うとかな

あかんことが

あるんや

なんや...

その...

ちょっと

言いにくいん

やけど...

私と村上は

もう何度も

チューしてる

間柄なんや

記憶をなくした

あんたは

知らんと

思うけど...

......

けど村上は

八方美人やから

他の女にも

ええ顔をしよる

頼むで!!

だから

もし村上が

あんたに

言い寄ったり

したら

私に教えて

欲しいんや

うん

わかった

...

そっか...

村上くんと

カズミちゃんは

付き合って

るんだ...

バカじゃ

ないの

だとしても

関係ない

じゃない

.....

あれ?

ここにも

ドアが...

下に..

部屋が

あるんだ

布団..

ここで

寝泊まりして

いたのかな...

何も

覚えて

ないけど...

.....

これって...

わすれちゃいけない

黒羽寧子

なんて

書いてあるか

読めない...

黒羽

何してんだ

こんな

ところで?

なっ

何でもいい

でしょ!?

ちょっと

家捜ししてた

だけよ!

家捜し

するなよ...

なんだ

それ?

お前が

ノートなんか

持ってたって

仕方ないだろ

どうせ字も

読めないん

だし

うるさい

うるさい

うるさい!!!

知らないの?

ノートって

言うのよ

そんなことは

知ってる

けどさ

黒羽...

やっぱり

何も思い出せ

ないのか...

おれの

ことも...

だから

覚えてないって

言ってるでしょ!?

あなたは

一体私の

何なの!?

もう何度も

言わせないで!!

...

悪かった

ごめん

もう

聞かないよ

そうだ

みんな風呂へ

行ったぞ

山を少し

登ったところに

町営の温泉が

あるんだ

先に

行ってる

ってさ

お前も

追いかけて

行けばいい

.....

ふあ~

この温泉も

久しぶり

やなあ

今までいた

小五郎の家だって

普通に比べれば

立派なもんよ

イヤや

あのおっさん

恩着せがましいし

目つきも

気持ち悪いし

緑茶も

ティーカップで

飲むし

気に喰わん

かったんや

せや

佳奈

村上に言われて

あんたも

学校の転入手続き

しといたで

は?

佳奈も

明日から

中学生や

...

別に

いいのに...

まぁ

ええやんが

草子の記憶は

ホントにもう

戻らないの?

でも寧子は

大なり小なり

記憶を

なくしながら

今まで

生きてきた

せっかく体が

動くように

なったのに

ゴロゴロしてたら

勿体ないやろ

今回は

使った力が

特別大きかった

だけ

村上には

気の毒だけど

...

無理ね

長い目で見たら

村上にとっても

ええことなんや

はぁ?

気の毒なこと

あるかい

寧子には

私と村上が

チューする

間柄やっちゅう

ことを

教えておいたんや

...

あんた

ねぇ......

ほうほう

人の不幸を

チャンスに

ねぇ...

けど

そのことで

村上や...

別に騙してる

わけやない

ホンマのことや

珠勝な

心がけじゃ

ないですか

.....

稟子が

記憶をなくすのは

がわいそうやと

思うけど...

私まで

不幸になるのは

勘弁や

そうね

私たち

いつ一孵卵」するか

わからないもんね

いつ

化け物になって

殺されても

心残りがないように

しないとね

......

あんたホンマに

ドSやな

別に

そんなんじゃ

ない

自分のリスクに

常に

敏感なだけよ

黒羽は

おれのことを

忘れてる

どころか...

むしろ

嫌ってるような

まあ

仕方ないか

見ず知らずの

男から

おれのことを

思い出せ思い止せと

執拗に迫られてるん

だからな...

どう

したんだ?

あなたに

はっきり言って

おこうと思って

着替えなら

さっきの下の

部屋にあった

だろ

私が前に

あなたとどんな

関係だったのかは

知らない

だからもう...

私に

馴れ馴れしく

しないで

極黒のブリュンヒルテ

でも今は

私にとって

初めて

会った人なの

赤の他人よ

...

なっ...

何が

おかしい

のよ!!

私はあなたの

幼なじみじゃ

ないし

いや...

あなたのことも

一切知らない

初めて会った

人よ

この天文台で

初めてお前に

会ったときも

同じことを

言われたからさ

おれのことを

覚えていなくても

いい

ただ

おれと黒羽との

時間が少し

巻き戻った

だけだ

おれは

お前と約束

したんだ

お前が忘れても

おれは黒羽との

思い出を絶対に

忘れないって

だから

お前の記憶が

なくなったって...

また一緒に

思い出を

作ればいい

だけの話だ

.....

うるさい

うるさい

うるさい!!

ブリュンと

どうせ

何も覚えてない

私を

からかってるん

でしょ!?

はぁ?

あなたが

カズミちゃんと

付き合ってる

ことくらい

知ってるん

だから!!

あんたなんて

大っ嫌い!!

.....

何で

そうなるん

だよ?

私...

良太のこと

好き...

ずっとすっと...

好きだったの:・

はは...

何がまた

一緒に思い出を

作ればいいだ...

じわ...

あいつが

なにも

覚えていない

ことが...

ホントは

こんなに

悲しいくせに...

でも

どうして私...

さっき

カズミちゃんと

村上君が

仲良くしたとき

勝手に魔法が

出たんだろう..

あなたは

一体私の

何なの!?

どうして..

極黒のブリュンヒルデ0

どうして

こんなに心が

痛むんだろう...

この日は、

またこうやって

通学できるなんて

思わなかったわ

感謝

しいや

私の魔法の

おかげなんや

からな

なんや佳奈

緊張

してんのか?

は...

はあ

まぁ

あんただけ

1人で中学校

やからな

大丈夫か?

こここの私が

ががが学校くらいで

ききき緊張する訳

ないでしょ!?

それじゃ

転校生を

紹介します

橘佳奈さん

です

かわいい...

ゴスロリ?

私が

かわいいのは

当たり前

ん?

なにか言い

ましたか?

あー

あっ...

あっ...

あんたはー

!!

ブリュンヒルデの

なんで

あんた...

なんで普通に

立ってんの?

なんで当たり前に

しゃべってん

のよ!?

立ってる?

しゃべっ

てる?

八田さん

少し落ち着き

なさい

そうよ

私のかわいさは

天下無双よ

他の誰かと

勘違い

してるん

じゃない?

私はご覧の通り

ピンピンしてるし

そもそも

あんたなんて

見たことない

それを他の誰かと

間違えるなんて

あんたの目か頭が

確実にどうか

してるわ

それともなに?

私のかわいさに

嫉妬して医縁を?

やっぱり

間違い

ない!!

その性格の

悪さは

あの時

海で会った

女だ!!

八田さん!!

いい加減に

しなさい!!

橘さんは今日

転校してきた

ばかりなのよ!!

八田さんは今日

日直だから

放課後

橘さんに校内を

案内してあげて

ほら

先生の

言いつけよ

てきはき

この私を

案内

しなさいよ

極黒のブリュンと

......

ここが

1階のトイレ

ここが

2階のトイレ

ここが

3階のトイレ

何かこう

心ときめく

素敵なスポットは

ないの?

恋人たちが

愛を語らう

ような

「体あんた

なにして

んの?

嫌がらせに

決まってる

でしょ?

一体公立の

中学校に何を

期待してんのよ

まぁ

中学校の

素敵スポット

なんてこの

程度か

あんた

良太と一緒に

いた女でしょ?

ごまかしても

ダメよ

私記憶力は

いい方なんだから

私バカ

だったわ

...

ホント

バカね

あんたの体が

動かないとか

言われて

真に受けて

でも

まぁ...

ウソで

良かったけど

...

あんた...

あ!

結花ちゃん

ここにいた!!!

早く

帰ろうよ!!!

うん

それ

じゃあね

橘さん

はぁ...

ブリュンヒル

はぁ...

はぁ...

屋上まで

階段を上る

なんて...

はぁ...

何年も

寝たきり

だったから

全然

体力がない...

はぁ..

でも...

はぁ...

誰かの

負担にも

なりたくないし...

はぁ...

暑くて長かった

夏休みも終わり

いよいよ

第2学期が

スタートします

隣りの市では

大変大きな事故が

起こり

多くの方々が

命を

落としました

ですが

本校では

転校した一人を

除いて...

全員無事に

今日の新学期を

迎えられたことを

大変嬉しく

思います

寧子ちゃん

おはよう!!

卑子ちゃん

全然日焼け

してないのね

ブリュンヒル

ほら

寧子!!

いいわ。

柏木さんや!!

あ...

お..

おはよう

村上..

京子を学校へ

連れてくるのは

まずかったんと

ちゃうか?

でも記憶を

なくしたからといって

部屋に閉じこめてたら

新しい記憶も

作れないだろ

今まで通り

生活させるのが

一番だ

そう言えば

私...

って言うか

そもそも...

1人で

外に出るのって

何年ぶりだろう

...

1人で

出歩いた

記憶がない...

思い出せない

んじゃない

元から

ないのよ

だって

あなたたちの

意識は

極黒のブリュンヒルディ

......

研究所で

再生された

スライムの中に

あるんだから

関係ないわ

私は私よ

今日は

あっついねー

あれ..

あの子

さっきの

転校生

じゃない?

でもなんか

変わった子

だよね...

何してん

だろあれ...

懸垂?

ゴスロリ

だし...

自分で自分を

かわいいって

言い切るし...

10代

落ちた

なに

やってん

だろうね

極黒のブリュンヒルデC

ねえ!!

あはは

はは!

...

えっ?

いたた

たた...

みんな

先帰ってて!!

あんた

何やってんの?

あんたは

ちょっと

挙動不審

過ぎる

...

体力作り

してるのよ

は?

.....

寝たきり

だったのは

本当

だったんだ

ずっと

寝たきりで

体が

なまってるから

今はもうただの

人間以下だから

極黒のブリュンヒルデの

せめて体を

鍛えないと

大切な人を

守れない

何が人間以下よ!?

なんでまた変なこと

言ってるの?

これ以上

訳わからない

ことばっかり

言うのなら

もうほっとくよ!?

その方が

いい

私・

あんたもう私に

構わない方が

いいわ

えっ?

あんたを

食べちゃうかも

しれないから...

聞いたぞ

なにか?

お前がV機関に

こだわる理由だ

...

妹がV機関に

さらわれてると

思っている

らしいな

別に

そんなんじゃ

ない

V機関を追っていた

内山さんが

酔っ払ったときに

電話してきて

それっぽいことを

言っていたのよ

V機関が

10年前から

相当数の

少女を誘拐している

疑いがあるって

まぁ

詳しい話を

聞く前に

内山さんは

事故で死んだけど

私の妹も

10年近く前に

行方不明に

なってね

ブリュンヒル

一応おれからの

忠告だ

それでなんだか

他人事じゃないって

気になってるだけよ

アメリカじゃ電話で

「プレジデント」と

「ボム」が含まれる

会話をすると

音声を自動認識して

発報するシステムが

20年も前から

導入されている

別に私の妹が

V機関に

さらわれたと

本気で思ってる

訳じゃない

わかってる

そこまで

バカじゃないわ

それで..

いくら呑気な

日本でも

20年も経っていれば

その程度の

システムが

導入されていても

不思議じゃない

ましてネットは

デジタルだ

V機関を

検索しただけで

向こうの網に

ひっかかるぞ

お前の妹は

見つからないのか

ええ

佳奈..

あなたはまだ

生きているの?

死んで

しまったの?

クハ

オーシールクルク

佳奈

学校の初日は

どうやった

んや?

友達は

出来そうか?

何も

ないわよ

別に

始業式だったし

校内の案内を

されておしまい

そもそも

友達を作ろうと

思ってないし

っていうか

村上

前に海で

一緒にいた

八田結花って子と

同じクラス

なんだけど

えっ!?

まさか...

カズミがわざと

やったんじゃ

ないだろうな?

はぁ?

んなわけ

あるか

そもそも

あいつの

名前なんか

覚えてへんわ

まぁ...

同じクラスでも

不都合は

ないだろうけど...

ボロは

出さないように

気をつけろよ

ボロって

何よ?

私はもう

魔法が

使えないのに

......

それで

寧子の方は

大丈夫

だったの?

まぁ

なんとか...

ためらいなく

男子トイレに入って

用をたしたこと

くらいか

えっ..

初菜は

どうだったんだ?

別に

だっ...

だって男女で

トイレが

別だなんて

聞いてない!!

帰り道で

うっかりダンプに

轢き逃げされた

ことくらいがなー

おい!!!

大丈夫

だよ

人通りがなくて

生き返るとこ

誰にも見られて

ないから

ホント運転手

ラッキーだよね

戦いたのか

私で

お前の方が

もっと

用心しろ!!

自分が

死なないからって

危険に対して

不注意すぎる!!

やれやれ

UAVで

監視されて

いるとも知らず

ピクニック

ダ取りとは

なんの

危機感もない

魔女どもだ

まあ

いいわよ

ラグナロクの

勃発と

ヴァルキュリアの

暴走という

人類が2度滅んでも

おかしくない危機が

彼女たちのおかげで

街一つ吹き飛んだ

だけで

済んだんだから

うちの損害も

あんたの片腕

だけだったし

超ラッキー

だわ

しかし

廃棄処分だった

黒羽草子が

覚醒するとはな

完全に

想定外だ

だから

うるせぇよ

ええ

元々は

ヴァルキュリア

だったとはいえ

その能力は事故で

完全に失われていた

からね

再び封印された

とはいえ..

最重要監視対象よ

クロッ

寧子...

そうするまでは

あーん

ごちそう

さまでした

ごちそう

さまでした

佳奈ちゃん

トイレ行き

たくない?

ねぇ寧子

行きたい

よっこいしょ

えっ?

寧子はどうして

そんなに私の

面倒を見て

くれるのっ

別に寧ろの

仕事じゃ

ないのに

...

えと...

どうしてって

言われても..

困ってる人を

放っとけ

ないし...

寧子...

今まで

ありがとう

4101番

橘佳奈

5度に渡る

アチーブメント

テストの結果...

キィ

規定の

点数に届かず

Cクラス判定と

なった

故に..

お前の

廃棄処分が

決定した

.....

知ってる

予知で

見たから

でも

これ以上

愛子に

迷惑かけたく

ないからいい

うわぁ!!

どうしても

佳奈ちゃんは

絶対に

殺させない

7620

番!!

黒羽

寧子!!

お前には

ビーコンが

取り付けられて

いるんだぞ

別にいい

何をされようと

佳奈ちゃんを

見殺しになんか

出来ない

イジェクト

するなら

すればいい

それまでの間

この研究所を

壊し続ける

寧子...

7620番の

イジェクト

信号を要求しろ!!

はい!!

待て

そいつは

今でこそ

Bクラスだが

一応

ヴァルキュリアに

万が一があった

場合の予備だ

しかし...

7620番が

今回の処分で

三か月間の懲罰房を

受け入れるのなら

4101番への処置は

先延ばしにしてやろう

三か月!?

それでは

どちらにしても

死んで...

構わない

それで

佳奈ちゃんの命が

救えるのなら

なんだってする

全く

甘いよな

おれも...

零子...

佳奈ちゃん

何をしてるの?

人殺しの

練習よ

たとえ実戦では

意味がなくても

こうやって

ナイフを

振り続けていれば...

いざ誰かを

殺さなくちゃ

いけないときに

無駄な恐怖や

逡巡もなく

機械的に人を刺せる

かもしれない

全部が全部:

ヴァルキュリア

みたいに

躊躇なく殺せる

相手とは

限らないからね

私には

自分の命に代えても

守りたい

人がいるから...

だから

力が欲しいの...

うーん...

10歳未満の

行方不明者は

年に1000人

前後か...

結構な数が

いるんだな

一体この中の

何人が...

V機関による

ものなのか...

ハルルル

もしもし

おれだ

例の件について

一つ重要な

手がかりを

手に入れた

それって

まさか..

おっと

今日話したことは

忘れてないよな?

えっ?

明日の正午に

下のファミレスで

待ち合わせだ

.....

手がかりって

一体...

だから

電話で

話せるか

バカ

それと

もう一つ

風邪を

引かない

ように用心

しろよ

は?

このホテルの

薄いカーテンじゃ

お前が裸族なのも

丸見えだ

シュワァアァ

出来たよ

おお

私はもう

魔法が

使えないのに

ブリュンヒルデの

佳奈...

落ち込んでいた

ようだったな...

なんとかして

やりたいけど..

おいてめー

何ボンヤリ

しながら飯

食ってんだ?

お百姓さんに

申し訳ねぇとは

思わないのか

たばこ吸いながら

飯食ってる奴が

文句言うんじゃ

ねぇ

バイト?

せや

今までは

どうせすぐ

死ぬと思てたけど

今は薬もあるしな

普通の人だって

明日交通事故で

死ぬ可能性が

あっても

その日暮らしは

しないでしょ?

うちらだって

おしゃれな

カフェでパフェ

とか食いたい

んや

村上の

安月給じゃ

無理やろ

うる

さいよ

......?

私たちも

あんまり

悪いことを

気にしすぎても

仕方ないと

思うのよね

そうだな

おっ

いいんじゃ

ないか

もうそれほど

特別扱いする

必要もないし

ブリュンヒルデの

やったー!!

私!

メイドさんに

なりたいんや!

家政婦さん

に?

ちゃうわ!!

メイドカフェの

メイドさんや!!

でも佳奈に

バイトは

無理だな

さすがに

中学生は

雇って

もらえないだろ

それじゃ

早速バイト先

探そやないか

うん

この辺に

メイドカフェ

なんてない

だろ...

おい!

黒羽は

やめた方が...

そうね

どうして?

私が何をしようと

いちいちあなたの

許可をもらう

必要なんてない

...

そりゃ

そう

だけど...

ずいぶん

嫌われた

もんね

.....

おれは心配して

言ってるん

だけどな

トイレが

男女別なことさえ

忘れてる奴が

まともに

働けるん

だろうか...

まぁ

大丈夫

じゃない?

家子は

物覚えも

早いから

.....佳奈

魔法が

使えなく

なったからって

落ち込んだりする

必要はないぞ

それで

普通なんだ

...

普通なんか

じゃない

脊髄に化け物を

埋め込まれてて

いつそいつに

食い殺されるか

わからないのよ

魔法使いなのに

魔法が使えない

だからといって

人間でもない

今までは予知で

みんなを守れると

思ってたけど

でも今はもう

ずっと寝たきり

だったせいで

人並みの筋力さえ

ない

私はもう

誰も守ることが

出来ないわ

...

あのさ

おれが今までに

一度でもお前たちを

魔法や腕力で守った

ことがあったか?

むしろおれは

お前が魔法を

使えなくなって

良かったと

思っているんだ

確かにお前は

予知でみんなを

守っていた

今は魔法を失った

代わりに

自由に動く

体を手に入れた

でもそれは

1人じゃ自分の

身さえ守れず

飯も食えず

死ぬしかない不自由と

引き替えにしてた

お前はもう

黒羽に迷惑を

かけなくても

生きていけるし

その体で黒羽を

守ることだって出来る

お前が今まで

予知魔法のために

自分を犠牲に

していたことは

みんな知ってるし

感謝もしてるよ

極黒のブリュンヒルも

だからこれ以上

思い詰める

必要なんてない

せっかくの

自由を楽しめば

いいんだよ

村上..

ホントに

あんたは

お節介ね

けど...

ちょっと

慰められた

今までの

私よりも..

今の

私の方がいいかも

しれないって

ちょっと思った

ありがと

そりゃ

そうだ

これでもうおれに

トイレの世話を

されることも

ないわけだしな

えっ...

.....

あんた

おぼえてたの

...?

あっ...

ご..

ごめん

おれ

見たモノは

絶対忘れない

からさ...

うわっ!!

なっ...

何するんだ

お前!?

...

決まってる

でしょ?

当理的に

忘れさせて

やるわ

その辺に

脳漿ぶち

まけて...

ごめん!!

大丈夫!!

早速

もう全部

忘れた!!

嘘つけ!!

何週間か

前のことだ

人里離れた

山中で全焼した

車が見つかった

そして

その近くに

1人...

男が

倒れていた

どうみても

それはただの

交通事故じゃ

なかった

こんなことは

滅多に起こる

ことじゃない

なにせ車道から

遠く離れていたし

その男は頭に

銃弾を受けて

いたからだ

しかし

男の頭部へ

斜めに

進入した弾は

頭蓋の内周を

何周かして...

再び外に

飛び出して

いた

手口は明らかに

素人じゃない

恐らく加害者も

確実に殺したと

確信して

現場を去った

ことだろう

組織的な

犯行だ

だが幸運にも

生命維持に

必要な

脳の基幹は

損傷を受けず

被害者は

辛うじて

一命を取り留めた

それでその男が

なんだって

言うの?

彼は死なずに

すんだとはいえ

脳に傷を負ったため

もはや人との

意思の疎通は

取れない

一つだけ

質問に

答えたんだ

どこから

来たのかと

問われて...

『ヴィンガルフ

だと答えた

だが...

...

ヴィンガルフ

...?

!?

ちょっ

...

まさか

それ...

機関の

極黒のブリュンヒルデの

一体あんた

どこで

そんな話を...

その男が

運び込まれた

この病院の医者が

おれのニュース

ソースでね

そいつへの

謝礼10万に加え

おれの手数料と

あわせて

20万の請求書を

お前に回しておく

はぁ?

イヤなら

この話は

ここまでだ

......

わかったわよ

20万円ね

あとで

ちゃんと

払うから

誰が

払うか

バカ

あとで

言った言わないの

話になると

面倒なんでね

証拠は保全

させてもらう

わかったわよ

20万円ね

あとで

ちゃんと

払うから

...

だから

わかった

ってば!!

早く話を

続けなさいよ!!

...

話がおかしく

なるのは

ここからだ

もちろん病院は

警察に届けたが

警察によると

24時間の監視と

完全な面会謝絶

頭を撃たれていて

状況的には

被害者であるはずの

その男が

まるで加害者としか

思えない

扱い方をされている

医者の往診さえ

厳重にガード

された中で

行われる

これは明らかに

男に逃げられるか

そして2日後に

男は警察によって

この病院から

移送される

どこに

連れて

行かれるかは

わからない

誰に

殺されるの?

警察に?

何かを

しゃべられる

ことを

警戒している

さあな

おそらくは

再び殺され

るんだろう

この件に

首を突っ込んだら

次はお前が

同じように

殺されても

おかしくない

だがお前が

暴こうと

しているのは

警察が全く

当てにならない

組織ということだ

......

どちらにせよ

男と接触して

情報を得る

チャンスがあるのは

あと2日ってことだ

しかしだな...

さっきも言った通り

その男は脳に

損傷を負っていて

ほとんど

コミュニケーションが

取れない

仮に警察の目を

盗んで

なんとか彼に

会えたとしても

この2日で

回復することは

あり得ないから

まともな情報を

得るのは不可能だ

十分

役に立つ

情報

だったから

...とまぁ

結局は役に立たない

情報だが

約束は約束だ

20万は

払って

もらうぜ

要はこの2日で

その男を

さらっちゃえば

いいんでしょ?

いいわよ

はぁ?

んで

回復するまで

待てば

いいじゃん

だが一体

どうやって

男をさらう

つもりだ?

2時間

監視されて

るんだぞ?

そうねぇ

この病院には

10万円で

あんたに

情報を漏らすほど

金に困った医者が

いるんでしょ?

ん?

まず

そいつを

取り込み

ましょう

金で話が

付く人間なら

願ったり

叶ったりだわ

当然

あんたにも

協力して

もらうから

はぁ?

当たり前でしょ?

役に立たない

情報を20万で

私に売りつけ

ようとした

罪は重いのよ

決行は

明日の夜ね

おはよう

ございます!

ブリュンヒルデ●

おはよう

ございます!!

おはよう

ございます!!

おはよう

ございます!!

はい

おはよう

おはよう

ございます!

おはよう

おはよう

ございます!

はい

おはよう

あなた...

えっ!?

あなた

私に挨拶

したかしら?

ギa.

ねぇ?

す...

すみません!!

考え事を

していて

...!!

おはよう

ございます!

.....

......

はい

おはよう

ございます

おはよう

ございます!

はいはい

おはよう

ございます

ハク、

大丈夫か?

お前本当に

ラッキー

だったな

殺されずに

済んで...

極黒のブリュンヒルデ0

ヴァルキュリア

1体とグラーネを

同時に

消失させた

損害は大きい

しかし

済んだことは

仕方がない

計画が10年は

後退した

コントロールを

完全に失った

ヴァルキュリアを

野に放ち

しかもグラーネが

路卵したにもかかわらず

あの程度の損害で

済んだのは

幸いだ

100年のうちの

10年だからな

しかし一体

小野寺は何を

している?

はいはい

お待たせ

しました

遅れて大変

申し訳

ありません

まさか

我々を

待たせるとはな

レポートの作成に

手間取り

ましたので

貴様は

所長代理に

過ぎないのだぞ

ですが

いいご報告を

お持ちしました

ヴァル

キュリアの

一人

ほぉ...

まだ試験の

最中ですが...

フリストが

覚醒しました

藤崎真子を

上回る成果を

上げています

そして

もう一つ

極黒のブリユンヒルデの

コードN7への

対応のため

Aクラスと

Bクラスの

魔女による

編成部隊を

派遣します

九は

魔女の部隊編成は

危険だと

ヴァルキュリア

派遣までは

避けていたがな

それは

ただの

時間稼ぎです

そもそも彼は

事態を本気で

収拾しようとは

していません

でした

私は..

九とは

遠いますから

という

わけでッぇ

理依

るるみ

美咲

あなたたちに

任務を

伝えます

死に損なった

男の存在を

この世から

消すだけの

とても

簡単なお仕事よ

何のリスク

もないわ

にもかかわらず

万が一

失敗する

ようなことが

あったら...

こんなことなら

生まれて

こなければ

良かったと

後悔するほど

苦しめて殺す

イジェクトされる

だけなんて

思ってない

でしょうね

死ぬまでに

バカな男どもの

慰み者として

昼夜を問わず

最低3年は

嬲られ続けて

もらうわ

これは

脅しじゃ

ない

私は

やると

言ったら

純対やる

...

はぁ...

人殺しか...

参ったな...

人間1人

だけなんて

楽勝でしょ

楽勝

なんなら

私1人でも

余裕余裕

よく言うよ

このポンコツ

魔法使いが

何なの

その前髪?

うっ...

うるさい!!!

外に出るからと

思って

張り切って

切ったら

失敗したのよ!!

もう

ケンカ

しないで

んじゃ

ブリーフィングを

始めるよ

まず

ターゲットは

病院で入院中の

この人です

あー

黒服さんだ

本当は

別の場所へ

搬送して

処分する

予定でしたが

市街地にある

民間の病院へは

武大介入はもちろん

政治介入も

リスクの発生要因

になるので

病院側が

患者の容態から

移送を拒否

えー

知ってる人

殺すの

やだなぁ

引くわ~...

私たちの

出番と

なりました..

でも

やらないと

私たちが

イジェクトされて

殺されて

しまうんだから

それでも

いいの?

私だって

やだよ

それも

ちょっと...

...

決行は

明日の夜よ

ねぇ

良太

ん?

うちのクラスに

あの佳奈って子が

転校してきたわよ

ああ

聞いてる

だいたい

中学生のくせに

高校の部活に

出入りするなんて

意味わかんない

悪いが

今はなにも

話せないんだ

でも...

佳奈がずっと

動けなかった

ことは本当で...

どういう

こと?

あいつは今まで

狭い世界で

ほとんどの時間を

天井を見ながら

生きてきたんだ

きっと

出来ないことや

知らないことも

多い

だから

助けてやって

くれないか

仲良くして

やって欲しい

頼む

......

確かにあいつは

口の悪い奴だけど

それは不安を

隠すための

強かりなんだ

いちにぃさん

さん

しい

ごぉろくしちはち

ねぇ

あんたは

泳げるの?

今まで

泳いだこと

ないし

えっ?

さぁ

あんた

ホントに度胸が

据わってる

わよね

別に

確かに

あいつは

口の悪い奴

だけど

...

リュン

まあ

わからないことや

不安なことが

あったら

何でも私に

聞きなさいよ

あー

それは不安を

隠すための

強かりなんだ

それじゃ

海水浴へ行っても

海に入らないくらい

金づちのあんたが

なんでそんなに

自信満々なのか

教えて欲しいんだけど

そっちの方が

よっぽど

度胸があるわ

ちょっ...

あんたホントに

かわいくない!!

はぁぁん

...

あんた

ホントに

かわいく

ないわ

〜ん...

何が?

どうしたの?

うっ...

うるさい!!

私に泳ぎ方を

教えて

くれるんじゃ

ないの?

あっちに

行って

なさいよ!!

よっ

チャッ

なんだ

簡単じゃない

もう

ホントに

うるさい!!!

なっ...

八田さん

無理して水に

入らなくて

いいわよ

あんた

こんなことも

出来ない

なんて...

そんなの

いらない!!

小学生じゃない

んだから!!

あとで

ビート板を

持って

くるから

だいたい

足が付くのに

怖がるなんて

おかしい

おいで

大丈夫

だから

平気よ

......

何かあっても

絶対に私が

守ってあげる

極黒のブリュンヒルデの

おお...!

八田さんが

泳いでる..

一体なん

なんだろう..

こいつの

頼もしさって...

ねぇ

佳奈

帰りに

クレープでも

食べない?

さっきの

お礼に

おごって

あげるわ

えっ?

...

そうね...

おごって

くれるなら

食べても

いいけど

...

おいしい

でしょ?

あのお店

穴場

なんだよ

どうしたの?

私...

ホントは

ずっと

こういうのを

夢見てたのかも

しれない

村上が

言ってたことは

本当だった

なっ...

なによ

あんた...

なんだか

いい匂い

する

私やっぱり

今の方が

幸せだ

クレープ

くらいで

大げさ!!

お腹空いた~

ちょっと

ちょっと!!

隠れて!!

えっ?

あっ...

あれは...

佳奈!?

なんで

佳奈が

生きてるの?

おかしい...

鎮死剤だって

とっくに

切れてるはず

なのに...

なんで

動いてるの?

あいつ

なに食べてる

んだろう

さぁ...

そんなこと

私に

聞かれても...

知らないの?

クレープって

言うのよ

んー...

わかりやすく

言うと

焼いてない

大きな餃子ね

えー

何それ

不味そう

おいしそう

なにそれ?

しっ!

静かにして!!

佳奈を

尾行する

ほんと?

おもしろ

そう!!

ねぇ

ねぇ

そろそろ

本当のことを

教えてくれても

いいんじゃない?

そんなに

信用ない?

......

私はね

あんたの

為を思って

何も言わないの

秘密を知ったら

あんたも

殺されるから

こないだ海で

おっぱいが

大きな女も

同じこと

言ってたわね

だいたい

そんなこと

あるわけ

ないし

...

だから別に

いいって

それで

私殺されても

私はね

魔法使い

なの

..

は?

研究所から

命からがら

逃げてきた

そして

魔法使いの

存在を知った

あんたも

だから

他の魔法使いに

追われてるし

見つかったら

捕まる

......

その魔法を

見せてよ

その秘密を

守るために

殺されるのよ

だったら...

え?

魔法使い

なんでしょ?

だったら

その証拠に

魔法を見せてよ

黒のブリュンヒルテ

当然魔法は

使えるんだよね?

私はもう

魔法は使え

ないの

はぁ...

.....

私...

体が動くように

なったことと

引き替えに

ホントに

信用されて

ないんだね...

......

あんたの力に

なるのなら..

そんな

子供だましの

ウソで

ごまかそうと

するなんて...

ちょっとくらい

命の危険があっても

いいかなって

思ってたのに...

.....

あいつら...

何の話を

してるんだ?

さぁ...

全然

聞こえ

ないね...

一緒に

いるのあれ

人間だよね?

話しかけて

みる?

そしたら

逃げられるかも

しれないし

本当のことを

教えてくれるとも

限らない

このまま

尾行して

先に隠れ家を

突き止めた方が

確実だと思う

え?

人間の世界で

暮らしてる

って事?

そう...

なんだろう

なぁ...

許せない...

なんで?

あいつだって

ポンコツ

魔法使いの

くせに...

ずっと私は

辛い思いをして

いたのに...

こんな...

外の世界で

楽しそうに

してるなんて...

ちょっと

待ちなさい

るるみ!!

っ......!!

えっ...

しまった

刺客だ!!

逃げろ!!

えっ?

るるみ!?

どう

して!?

いいから

早く!!

ろっく...

おん!!

!?

この..

悪い子

めっ!!

.....

つっ...

ちょっ...

佳奈!!

あんた1人で

何してんの?

う...

うるさい...!

早く逃げろ!!

あいつらは...

敵の

魔法使いだ!!!

はぁ?

あいつが

人形の首を

ちぎり

取ったら...

私は死ぬ!!

バカじゃ

ないの?

あんたは

友達まで使って

私を担ごうと

してるの?

いいから

早く

逃げろ!!

信じられる

訳ない

でしょ!!

ふざけ

ないで!!

ろっく...

おん!!

えっ!?

体が..

動かない!?

ばーい

ばーい!!

えっ?

起こったの?

死ぬ?

あっ!?

...

はぁ...

はぁ...

...

はぁ...

そんな

まさか...

まさか

ホントに

魔法...

あんた...

人形がなきゃ

なにも出来ない

くせに...

それを

放り投げる

なんて

頭が悪すぎる...

そんなん

だから...

いまだに

おねしょも

なおらない

のよ!!

おねしょの

ことは

言うな!!

やめな

さい!!

...

委員長...

その

呼び方は

やめて

私たちは

あなたを殺しに

来たわけじゃ

ないの

私は

委員長じゃ

ない

...

別の任務よ

だったら

誰を殺すの?

返答に

よっては

ここから

帰さない

そう

ということは

あなたの他にも

外で生き残ってる

魔法使いが

いるってことね?

!?

びっくり

だわ

...

心配

しないで

私たちが

殺すのは人間よ

魔法使いじゃない

研究所には

あんたのことは

黙っておいて

あげる

その

かわり...

もし私たちも

研究所から

逃げ出すことが

出来たときは

仲間に入れて

その時は

この公園で

待ってるから

時々様子を

見に来てよ

お願い

.....

ああ

それと佳奈

その人間は

自分で始末

しなさいよ

じゃないと

死ぬのは

あんたよ

るるみの

バカ!!

人間が

いるところで

魔法を

使うなんて...

それに結局

佳奈から

何の情報も手に

入れられなかった

じゃない!!

だって...!!

だって...

...

わたしたちも..

このビーコン

さえなきゃぁ

ねぇ...

うらやまし

かったん

だもん...

......

愚痴っても

仕方ない

任務に

戻りましょ

ミー

極黒のブリュンヒルデ

ごめん

あなたが

ホントのことを

言って

くれたのに...

信じないで

疑ってた

ホントに

ごめん

絶対誰にも

このこと

話さない

...

死にたくも

ないし

殺したくも

ないから

わかった

わよ

私も

信じる

いやぁ

まいっちゃう

よ~

うちの病院

人使いが

荒くてさ

そのくせ

給料は安いし

他の医者も

カスばっかり

あんな病院

おれには

ふさわしく

ないんだよ

早くおさらば

しないと

おれまでカスに

染まっちまう

だいたい

おれは実家の

病院に戻れば

院長のイスを

約束されてるんだ

まぁ

赤字経営の

ぼろ病院だが...

おれが入ったら

あっという間に

立て直して

やるよ

...?

とても

無理ね

それで...

その男の

警備の状況を

教えて欲しいん

だけど

あ...

ああ

男の病室は

712号室

警備は

昼間4人

深夜2人の

2文代制だ

だから

侵入するなら

深夜が

お勧めだな

7階は

その部屋以外を

使わずに

隔離している

これが

その病室へ行く

お勧めの経路

うちは救急病院に

指定されてて

深夜でも患者の

出入りがあるから

戸締まりはそれほど

厳重じゃない

つまり...

男に会うには

病室の前で

監視してる

警官2人を

どうにかすれば

いいってことだ

えオペ?

.....

相手が2人なら

不意打ちすれば

あんたと私で

どうにかなるん

じゃないの?

このルートを

使えば

誰にも顔を

合わさずに

たどり着ける

ひょっとして

案外こいつ

使える男

だったり

するのかしら

バカ言え

同じ人数

だからって

素人が

警官相手に

どうにか出来る

訳がないだろう

でも躊躇なんて

してらんない

のよ

極黒のブリュンヒルデ0

機関のことを知る

可能性のある人間を

ようやく見つけたん

だから...

...

だいたいあんたが

連れ出そうとしてる

その男は

一体何者なんだ?

下手すりゃ

あんたら

前科だぞ

前科?

バカ

言わないで

捕まったら

殺されるのに

こっちは

命懸けよ

んじゃ

作戦を

確認します

私たちの目的は

黒服さんを

なるべく自然に

殺すこと

ヴァルキュリアの

暴走と

世間からの

事件の真相に

対する疑惑の目で

今は研究所も

慎重になってるの

だから不必要な

情報漏洩を防ぐために

警備の人も

今回の作戦については

何も知らされて

いません

深夜の

警備は2人

その人たちは

美咲に何とか

してもらう

はいよ

とにかく

絶対に

大きな騒ぎに

しないように

気をつけて

騒ぎを

起こしたら

私たちも

イジェクト

されるからね

そして

黒服さんを

殺すのは..

悪いけど

るるみお願い

そのために

私たちみたいな

地味な魔法使いが

編成されたのよ

.....

わかってる

ってば

どうしたの

るるみ?

うーん...

いいわね?

え?

大丈夫?

.....

なんか

気持ち悪い...

吐き気がする...

大丈夫

だけど...

早く

終わらせて

帰りたい

委員長たちのターゲットは...

委員長たちの

ターゲットは...

一体

誰を殺すつもり

なのか...

突き止め

ないと...

あの病院にいる誰かね

あの病院にいる

誰かね

でもあいつら...

私に尾行

されてることを

全く気づいて

ない...

よく言うよ

ホント

バカにも

程がある...

......ホント

魔法使いって

バカばっかり

なの?

自分だって

尾行されてても

気づかない

くせに...

ええ?

712号室の

患者って

明日搬出じゃ

ないの?

あら

聞いて

なかったっけ?

患者の容態が

移送に耐えられない

かもしれないからって

院長が拒否したのよ

警察の要請を

断るなんて

ホントに院長は

頑固よねぇ

まずいな...

だったら慌てて

今日やる必要

なかったのが...

30万も

もらっちまった

のに...

えっ?

.....

...

まぁいっか

黙ってりゃ

わからねぇ

だろ...

いるいる

それじゃ美咲

頼んだわよ

はいな

にんにん

Dacke

じゃーん!

すごい

でしょ

すごい

すごい

早く服も

脱いだら?

.....

この瞬間が

いっつも

恥ずかしい

のよね...

パンツ

脱いでるんだから

こっち見ないで

くれる?

.....

ねぇるるみ

まだ気持ち

悪いの?

見えないん

だから別に

いいじゃない...

うん...

!?

なんだ?

病室から...

人が

来る!!

ナース

コールか?

隠れて!!

まさか

意識が...

おれの

30万円分の

仕事は

ここまでだ

あとは

知らん

さぁ帰ろ

お前ら

ちょっと

待て!!

ナースコールが

鳴っていた

でしょう?

私は医者よ!?

それで患者が

死んだら

責任が

取れるの!?

極黒のブリュンヒルデの

だが許可なく

誰も中に

入れるなと

言われている

あんたに!?

取れると

いうのなら

書面に

残してくれる?

診るだけなら

いいだろう

緊急性があるにも

かかわらず

医者の治療を

受けさせずに

起きたことに対して

全ての責任を負うと!!!

だが

監視はさせて

もらう

面倒くせぇ

女だなぁ...

美咲!!

あんたもこの隙に

一緒に病室に

入って!!

はいな

なんだよ

......

だめ...

脈が弱って

いる...

ーCUに

移動します

寝てるだけ

じゃねぇか

あ...

ああ

それは許可

できねぇ

このままじゃ

危険だわ

手伝って

それは許可

できねぇなぁ

極黒のブリュンヒル

おれには

どう見ても

気持ち良く

寝てるようにしか

見えねぇよ

だいたい

お前らは

ホントに

医者か?

ちょっと話を

聞かせて

もらおうか

外に出ろ

なんなんだ

そのヒゲは?

......

うっ...

ううっ...

るるみ...

すごい汗だよ..

まだ気持ち

悪いの?

脳があ...

脳があ...

はち切れ

そうだぁあぁ

あああ...

あぁあ

ぁあ...!!!

脳が痛いい...

あああ...

バカ!!

るるみ!!大きな声

出さないで!!

あああ...

あああ

ああ...

!?

誰だ!!

そこに

いるのは!?

ほらバカ!!

気づかれた!!

!?

なに!?

く、

あぁああ

あああ!!

なに

これ!?

何かが

ハーネストから

溢れてる!!

違う!!

ハングアップ

じゃない!!

きゃああ

ああぁああ!!!

上だ!!

!?

!?

つい

コーヒ

...

つーか、

......

なにこれ...

まさか...

るるみが

孵卵した!?

...

一体...

何が

起こったの?

るるみの

ハーネストから

この怪物が

現れて...

るるみを

食べても

こ...

何事だ!?

この

化け物!!

!?

やめろぉ!!

やめろぉ!!

うわぁ!!

やめろ!!

やめっ...

な...

なんだ

ありゃ...

人を...

化け物が...

喰ってる..

...

すっげ...

委員長!!

逃げろ!!

でも

るるみが

...!!

るるみが

食べられるのを

見たでしょ!!

佳奈!?

それに...

たぶん...

この化け物は

るるみ自身だ

.....

何を

言って

るの?

あの化け物が

るるみな訳ない

じゃない...

いえ...

ちゃん...

!?

いえ...

ちゃん...

...

いえ...

ちゃん...

るるみ?

あなた...

ホントに

るるみなの?

おいし

そう...

やめろ!!

...

うっ...

HY+H"

!?

うわぁあぁ!!!

いたっ...

うっ...

いっ...

委員長...

私は...

別に責任感

なんてない

委員長

なんかじゃ

ない

なのに...

所長に命令

されたからって

メるるみに人殺しを

させようとした

私に..

だからバチが

当たったんだ

ただ

誰かから怒られるのが

怖かったから

偉い人の言うことを

おとなしく、

聞いていただけだ

ごめんね...

るるみ...

せいやー

なっ...!?

銃が

効かない

なら...

この拳で

黙らせるしか

ねぇだろ

せいや

じゃ、

マジで!?

効いてる!?

まだ

まだぁ!!

ハァアアア

アアア!!

...

あのやくさが

食われてる隙に

逃げるわよ!!!

えっ?

そりゃそう

でしょうよ..

あんた

私たちが

何しに来たのか

忘れたの!?

あああ

あああ...

やっともっと

食べないと...

極黒のブリュンヒルデの

まだ

足りない...

まだ

食べ足りない...

とても

間に

合わない...

佳奈!!

しっかりして!!

バカ...!!

私はもう

いいから...!!

早く置いて

逃げろ!!

ご飯

あった..

やめて!!

食べるなら

私を食べなさい!!

いいの

その代わり

佳奈は

食べないと

約束して!!

はぁ!?

あんた...

あんた何

言ってんの

...?

私は任務に

失敗したから

どっちにしろ

イジェクトされるわ

だったら...

誰かを助けて

死んだ方がいい

だって佳奈は

私を助けるために

けがをしたんだもの

これで

貸し借り

なしよ

だから

るるみ..

約束して

私を食べたら

もう誰も

食べないって

約束...

する...

委員長頭を冷やせん

委員長

頭を冷やせん

こいつはもう元の

るるみじゃない!!

今はもう人を

食い殺すだけの

化け物だ!!

約束なんて

守る理性も感情も

あるわけがない!!!

だから...!!

私を...

置いて

逃げて...

私はバカだ

こんなに

怖いのに...

ホントは

自分だけ

逃げ出したい

のに!?

私まだ!

優等生を

通じようと

してる...

こんな状況でも

まだ誰かに!!

褒められたい

なんて思ってる...

ホントに

バカだ

委員長!!

あまりあんたと

話したこと

なかったけど...

私...

あんたと

もう少し

仲良く

したかった...

...

...

...

委員長!!!

......

るるみ...

委員長...

やっぱり

まだ

足りない...

佳奈...

おいし

そう...

やっぱり

食べちゃおう...

...

だから

言ったのに..

バカ...

こっちだ

化け物!!

!?

佳奈に

触るな!!

ルデ0(完)

極黒のブリニ

YuC

DIGITAL

SHEESAはYOUNGJANATACS

極黒のブリュンヒルデ

11巻

岡本倫

©岡本倫2014.20l5

初版発行

デジタル版発行-2015年

2014年

発行所・集英社

http://www.shuesshacco.

この作品は、デジタル配信用に再編集を行うったものです

本作品の内容あるいいはデータを、全部・一部にかかわらず、

無断で複製、改竄、公衆送信(インターネット上への掲載

を含むすることは、法律で禁じられていいます。また、個人

的な使用を目的とする複製であっても、コピーガードなど

の著作権保護技術を解除し、て行うことはできません

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極黒のブリュンヒルデ

11巻

岡本倫

©岡本倫2014.20l5

初版発行

デジタル版発行-2015年

2014年

発行所・集英社

http://www.shuesshacco.

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